年末の大掃除シーズンがやってきました。タンスの奥に眠っている金のネックレスや指輪、銀のアクセサリーはありませんか?
実は今、金と銀の価格が歴史的な高騰を続けています。2024年1月から2025年12月にかけて、金の小売価格は約1.6倍、銀に至っては約2.2倍にまで急上昇しました。
この記事では、2025年12月最新の金・銀相場情報から、なぜ今が売り時なのか、そして高く買い取ってもらうためのポイントまで徹底解説します。年末の大掃除で見つけた貴金属を、賢く現金化するチャンスかもしれません。
【驚愕】金と銀、この1年でどれだけ上がった?
金の価格推移:史上最高値を更新中
田中貴金属工業のデータによると、金の店頭小売価格は以下のように推移しています。
| 時期 | 金の店頭小売価格(税込/1g) |
|---|---|
| 2024年1月初旬 | 約10,500円 |
| 2025年9月 | 初めて20,000円突破 |
| 2025年12月12日 | 23,629円(史上最高値) |
2024年1月の約10,500円から、2025年12月には23,000円台後半まで上昇。実に約1.6倍(約60%以上の上昇)という驚異的な値上がりを見せています。
2000年当時の金価格は1gあたり約1,000円でしたから、25年間で実に20倍以上になった計算です。特にここ数年の上昇スピードは異常とも言える水準で、多くの専門家が「今が歴史的な高値圏」と指摘しています。
銀の価格推移:金を上回る上昇率
銀の価格上昇はさらに劇的です。
| 時期 | 銀の価格(参考/1g) |
|---|---|
| 2024年1月 | 約130〜140円 |
| 2025年11月 | 約295円 |
| 2025年12月 | 約315〜350円 |
2024年1月の約140円前後から、2025年12月には300円を超える水準に。約2.2倍(120%以上の上昇)という、金を大きく上回る上昇率を記録しています。
過去12ヶ月で銀価格は126%以上も上昇したというデータもあり、「庶民の金」と呼ばれてきた銀が、今まさに脚光を浴びています。
なぜ金と銀がここまで高騰しているのか?
1. 世界的な地政学リスクの高まり
2022年に始まったロシアのウクライナ侵攻は2025年現在も続いており、中東情勢の緊迫化、米中関係の悪化、台湾海峡をめぐる対立など、世界各地で不安定な状況が継続しています。
さらに2025年には、イランとイスラエルの大規模な軍事衝突、インドとパキスタンの軍事的緊張の高まりなど、新たな「有事」も発生しました。
こうした不確実性が高まると、投資家は株式や国債といったリスク資産から、「有事の金」「安全資産」と呼ばれる金・銀に資金を移す傾向があります。これが価格を押し上げる大きな要因となっています。
2. 世界的なインフレの進行
コロナ禍以降、世界各国で物価上昇(インフレ)が続いています。インフレが進むと、通貨の価値は相対的に下がりますが、金や銀といった「実物資産」の価値は保たれやすいという特性があります。
そのため、インフレヘッジ(インフレによる資産価値の目減りを防ぐ手段)として、金・銀への需要が世界的に高まっているのです。
3. 各国中央銀行の金購入
2022年以降、世界各国の中央銀行が外貨準備として金を積極的に購入しています。年間の純購入量は毎年1,000トンを超え、これは主要鉱山の生産量の約25〜30%に相当する規模です。
2025年に入っても中央銀行による金購入は続いており、1月だけで合計18トンの金が購入されました。さらに、ロシア中央銀行が今後3年間で約5億3,500万ドル相当の銀を購入すると発表するなど、銀への注目も高まっています。
国家レベルでの大量購入は、市場に出回る金・銀の量を減少させ、価格上昇を招く要因となります。
4. 円安の進行
金は国際的に米ドル建てで取引されるため、円安が進むと円換算での金価格は上昇します。
2022年以降、日本円は大幅に下落し、一時は1ドル=160円台を記録しました。2025年12月現在も1ドル=150円前後で推移しており、この円安基調が国内の金・銀価格を押し上げる大きな要因となっています。
5. 銀特有の要因:産業需要の急増
銀には金にはない「産業用需要」という特徴があります。特に注目すべきは以下の分野です。
- 太陽光パネル:銀は電気伝導率が最も高い金属で、太陽光パネルの集電材料として不可欠。過去10年で使用量は約3倍に増加し、2030年までに太陽光発電が年間銀生産量の15〜20%を吸収すると予測されています。
- 電気自動車(EV):自動車のEV化に伴い、自動車業界での銀の年間消費量は1,866トンを超えています。
- 5G・半導体:高速通信を支える5G機器や半導体製造にも銀は不可欠です。
- 医療分野:銀の抗菌性を活かした医療用カテーテルなど、医療分野での需要も拡大しています。
こうした産業需要の急増に対して、銀の供給は追いついていません。2019年以降、毎年需要が供給を上回る「供給不足」の状態が続いており、2025年の不足量は約5,800トンと予測されています。
この需給の逼迫が、銀価格を急騰させている大きな要因です。
年末こそ「売り時」と言われる理由
理由1:歴史的な高値圏にある
前述の通り、金は2025年12月に1g=23,629円という史上最高値を記録しました。銀も300円台と、過去の水準から見れば異例の高値圏にあります。
「高く売りたい」と考えるなら、価格が高い今こそがチャンスです。専門家の多くは「現在の価格は売却を検討するには最適なタイミング」と指摘しています。
理由2:今後の価格下落リスクも
金・銀価格は今後も上昇するという予測がある一方で、下落するリスクも存在します。
- 地政学リスクの緩和:ウクライナ情勢などの国際紛争が収束に向かえば、安全資産への逃避需要が減少し、価格が下落する可能性があります。
- 金利上昇:各国の中央銀行が金利引き上げに転じれば、利息を生まない金・銀の魅力は相対的に低下します。
- 株式市場の回復:株式市場が好調になれば、金から株式へ資金が流れ、金価格が下落する可能性があります。
「もう少し待てば価格が上がるかも」と思っていても、その瞬間が最高値で、その後下落してしまうこともあり得ます。価格上昇の初期段階で売却することが、最も確実な方法と言えるでしょう。
理由3:年末の大掃除で発見するチャンス
年末の大掃除は、普段見ない場所を整理する絶好の機会です。タンスの奥、引き出しの中、ジュエリーボックスの底に眠っている金・銀製品を発見するチャンスでもあります。
- 昔もらったけど使っていないアクセサリー
- 壊れてしまったネックレスや指輪
- サイズが合わなくなった結婚指輪
- 故人から受け継いだジュエリー
こうした「使わない」貴金属は、今の高値のうちに現金化するのが賢い選択かもしれません。
具体的にいくらで売れる?買取価格の目安
金製品の買取価格目安(2025年12月現在)
金の買取価格は「純度」によって異なります。2025年12月18日時点の参考価格は以下の通りです。
| 純度 | 買取価格目安(1gあたり) |
|---|---|
| K24(純金/インゴット) | 約23,500〜23,800円 |
| K22 | 約21,500〜22,000円 |
| K18(18金) | 約17,500〜18,000円 |
| K14(14金) | 約13,500〜14,000円 |
| K10(10金) | 約9,500〜10,000円 |
例えば、K18の10gのネックレスなら、約17万5,000円〜18万円程度の買取価格が期待できます。
銀製品の買取価格目安(2025年12月現在)
| 純度 | 買取価格目安(1gあたり) |
|---|---|
| Sv1000(純銀/インゴット) | 約300〜350円 |
| Sv925(シルバー925) | 約250〜280円 |
銀は金に比べて1gあたりの価格は低いですが、重量があれば十分な買取価格になります。例えば、銀製のティーセット(500g)なら、約15万円程度の価値があることになります。
高く売るための5つのポイント
ポイント1:複数の買取店で査定を受ける
買取価格は店舗によって異なります。同じ品物でも、A店では1万円、B店では1万5,000円ということも珍しくありません。
面倒でも2〜3社の査定結果を比較し、最も条件の良い業者で売却するのが賢い方法です。多くの買取店は無料で査定を行っているので、積極的に活用しましょう。
ポイント2:まとめて売却する
小さなアクセサリー1点だけでは数百円〜数千円にしかならないこともありますが、複数まとめて売却すれば総重量が増え、買取額も大きくなります。
5gの小さなリング1点では約5,000円でも、50gまとめれば5万円以上になる可能性があります。年末の大掃除で見つけた貴金属は、一度にまとめて売却するのがおすすめです。
ポイント3:付属品・保証書があれば一緒に
ブランド品のジュエリーなら、箱や保証書、鑑定書などの付属品があると買取価格がアップすることがあります。購入時の付属品が残っていないか、一緒に確認しておきましょう。
ポイント4:きれいな状態で持ち込む
汚れや黒ずみがある状態よりも、きれいな状態の方が印象は良くなります。ただし、無理に磨いて傷をつけてしまうと逆効果になることも。
軽く拭く程度にとどめ、専門店での査定に任せるのが無難です。
ポイント5:貴金属専門店を選ぶ
総合リサイクルショップよりも、貴金属専門の買取店の方が適正価格で査定してくれる傾向があります。
専門店では比重検査などで貴金属の純度を正確に判定でき、刻印のない金製品でも適正に評価してもらえます。
刻印がなくても売れる?よくある疑問を解決
Q: 刻印がない金製品も買い取ってもらえる?
A: はい、買い取ってもらえます。現在の国内製品にはほとんど刻印がありますが、昔の製品や海外製品には刻印がないものも多くあります。
専門店では比重検査などで貴金属の種類や品位を特定できるため、刻印がなくても金・銀と判断されれば買取対象となります。
Q: 壊れたアクセサリーでも売れる?
A: はい、売れます。金・銀は素材そのものに価値があるため、壊れていても、チェーンが切れていても、石が外れていても買取可能です。
むしろ「壊れているから価値がない」と思い込んで処分してしまうのはもったいないです。
Q: 古い金貨やメダルも売れる?
A: はい、売れます。特に金貨は、金としての価値に加えて、希少性や歴史的価値から額面以上のプレミアムがつくこともあります。
昔もらったけど使い道がない金貨やメダルも、ぜひ査定に出してみてください。
売却時の注意点:税金について知っておこう
金・銀を売却して利益が出た場合、税金がかかる場合があります。
譲渡所得として課税される場合
個人が金地金(インゴット)やコインを売却した場合、譲渡所得として課税される可能性があります。
ただし、年間50万円の特別控除があるため、売却益が50万円以下であれば税金はかかりません。また、5年以上保有していた場合は「長期譲渡所得」となり、税額が軽減されます。
支払調書の提出が必要な場合
1回の取引で200万円を超える金地金等を売却した場合、買取業者は税務署に「支払調書」を提出する義務があります。
この場合、マイナンバーカードの提示が求められることがありますので、準備しておきましょう。
不明な点がある場合は、税務署や税理士に相談することをおすすめします。
2026年以降の金・銀価格予測
金の見通し
多くの専門家は、金価格は今後も高値圏で推移すると予測しています。
- 世界的な地政学リスクが継続する見込み
- インフレ傾向が当面続く可能性
- 中央銀行の金購入が引き続き活発
- 金の埋蔵量の限界(あと15〜20年で枯渇する可能性)
一方で、紛争の収束や金利上昇などにより、一時的に価格が調整される可能性も否定できません。
銀の見通し
銀については、金以上に強気な予測が多く見られます。
- 太陽光パネル、EV、5G機器などの産業需要が今後も拡大
- 供給不足が続く見込み(5年連続で需要が供給を上回る予測)
- 金に比べて割安感があるため、投資マネーが流入しやすい
一部のアナリストは2030年までに銀価格が1オンス=99ドル(約15,000円/1g相当)まで上昇する可能性を指摘しています。
まとめ:年末の大掃除で「お宝発見」のチャンス!
2025年は金・銀ともに歴史的な高値を更新した年となりました。
- 金:1gあたり約23,600円(1年で約1.6倍)
- 銀:1gあたり約300〜350円(1年で約2.2倍)
年末の大掃除は、タンスの奥に眠っている貴金属を発見する絶好のチャンスです。
「壊れているから」「刻印がないから」「小さいから」と諦めずに、まずは専門店で査定を受けてみることをおすすめします。思わぬ臨時収入につながるかもしれません。
ただし、買取価格は店舗によって異なりますので、複数の店舗で査定を受けて比較することを忘れずに。年末年始の出費が多いこの時期、賢く貴金属を現金化して、お得な年末を過ごしましょう!
※本記事の価格情報は2025年12月時点のものです。金・銀相場は日々変動しますので、売却時は最新の相場をご確認ください。
※投資判断や売却のタイミングは、ご自身の判断と責任において行ってください。
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