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信号の「青」はなぜ「緑」なの?新聞の誤報説と日本語の色の境界線を徹底解説【2025年最新】

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私たちが毎日目にしている信号機。一番右側(または下側)にある「進め」のライト、実際の色をじっくり見てみると、どう考えても「緑色」ですよね。

しかし、日本人はこれを「緑信号」ではなく「青信号」と呼びます。海外では「Green light」と呼ぶのが一般的なのに、なぜ日本だけが「青」にこだわっているのでしょうか?

本記事では、2025年現在の最新情報を踏まえ、信号が「青」と呼ばれるようになった理由を、歴史、言語学、そして有名な「新聞の誤報説」から分かりやすく紐解いていきます。


目次

1. そもそも最初は「緑信号」だった?

意外かもしれませんが、1930年(昭和5年)に日本で初めて信号機が設置された際、法令上では「緑信号」と記述されていました。

当時の信号機はアメリカから輸入されたもので、国際的な基準に従って「赤・黄・緑」の3色が採用されていました。しかし、運用が始まって間もなく、国民の間で「青信号」という呼び方が定着してしまったのです。


2. なぜ「青」と呼ばれたのか?2つの有力な説

なぜ当時の日本人は、見たままの「緑」ではなく「青」と呼んだのでしょうか。そこには日本独自の文化背景がありました。

① 新聞の誤報説

もっとも有名な説の一つが「新聞の書き間違い」です。
信号機が導入された当時の新聞記事で、本来「緑」と書くべきところを、ある記者が「青信号」と記載して報じてしまいました。

当時の新聞は情報の中心だったため、その記事を読んだ人々の間で「あれは青信号なんだ」という認識が瞬く間に広まり、定着してしまったと言われています。

② 日本語の「色の境界線」説

言語学的な側面から見ると、日本人は古来より「緑色」を「青」というカテゴリーに含めて表現する習慣がありました。

  • 青菜(あおな):ほうれん草などの緑黄色野菜
  • 青リンゴ:皮が緑色のリンゴ
  • 青々とした山:木々が茂った緑の山

このように、日本人の色彩感覚において「青」という言葉は非常に幅広く、緑色も「青」の一部として捉えられていました。そのため、緑色の信号を見た人々が自然と「青信号」と呼んだのは、ごく自然な流れだったとも考えられます。


3. ついに国も折れた?法令の変更

国民の間であまりにも「青信号」という呼び名が定着してしまったため、1947年(昭和22年)に大きな変化が起こります。

なんと、当時の道路交通取締法(現在の道路交通法)において、法令上の名称が「緑信号」から「青信号」へと正式に変更されたのです。まさに、言葉が事実を塗り替えた瞬間でした。


4. 日本の青信号は「世界で一番青に近い緑」?

さらに面白いことに、この「青信号」という呼び方に合わせる形で、信号機自体の色も少しずつ変化してきました。

国際的なルール(CIE:国際照明委員会)では、信号の「進め」の色は緑色と決められていますが、その範囲内であれば多少の色味の調整は認められています。
日本政府は「青信号と呼ぶなら、できるだけ青に見えるようにしよう」と考え、国際基準の範囲内で、最も青色に近い緑色を特注して採用するようになりました。

そのため、日本の信号機の色は、海外の信号機に比べて青みが強い「青緑色」になっていることが多いのです。


5. まとめ:信号の「青」は日本人の心の色

信号が「緑なのに青」と呼ばれる理由は、単なる新聞の誤報だけでなく、日本人が古くから持っていた「緑も青の一部」という豊かな感性が合わさった結果でした。

  • 最初は「緑信号」として導入された。
  • 新聞が「青」と報じたこと、日本人の色彩感覚が「青」だったことで呼び名が定着。
  • 現在は法律でも「青信号」が正式名称。
  • 色味自体も、世界一「青」に近い緑が採用されている。

次に信号待ちをするときは、ぜひその「絶妙な青緑色」を観察してみてください。日本ならではの文化が、そこには隠されています。


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