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仕事納めの「良いお年を」挨拶回り、もう古い?Slackで済ませたい人が急増中

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年末が近づくと、多くの会社員を悩ませる恒例行事があります。そう、「良いお年を」と言って全部署のデスクを一人ひとり回る、あの挨拶回りです。

「正直、この時間があれば仕事を片付けられるのに…」「Slackで一斉送信じゃダメなの?」——そう思ったことがある人は、決してあなただけではありません。

この記事では、仕事納めの挨拶回りについて、なぜ今も続いているのか、そして本当に必要なのかを徹底的に掘り下げていきます。


目次

2024年の仕事納めはいつ?今年は9連休のチャンス

まず基本情報から確認しておきましょう。

2024年の仕事納めは、多くの企業で12月27日(金)となります。これは12月28日が土曜日にあたるためです。そして2025年の仕事始めは1月6日(月)。1月4日・5日が土日のため、例年より長い休暇となります。

つまり、12月28日(土)から1月5日(日)まで、最大9連休を取得できる年末年始となっています。

この貴重な連休を最大限活用したい人にとって、仕事納めの日に長時間の挨拶回りに時間を取られるのは、なおさら「もったいない」と感じるのではないでしょうか。


「年末挨拶回り、正直いらない」は少数派じゃない

あなたが「挨拶回り、タイパ悪いな…」と感じているなら、安心してください。それは決して少数派の意見ではありません。

人材サービス大手ランスタッドの調査によると、年末年始の挨拶回りを「必要」と考える人はわずか約22%にとどまっています。一方で「不要」または「あまり必要ではない」と考える人は約43%にも上ります。

つまり、必要派より不要派のほうが多いのです。

不要派の主な理由

調査やSNS上の声を見ると、以下のような理由が挙げられています。

  • 仕事が中断される
  • 年末の忙しい時期に時間を取られる
  • お互いに儀礼的で形式的になっている
  • 何を話していいか困る
  • 挨拶くらいで仕事が増えるわけでもない

特に「仕事が中断される」「時間を取られる」という声は、挨拶する側・される側の両方から聞かれる共通の不満です。


なぜこの習慣は今も残っているのか

では、なぜ不要と感じる人が多いにもかかわらず、この習慣は残り続けているのでしょうか。

日本特有の「礼儀」文化

年末の挨拶回りには、日本の伝統的なビジネスマナーが深く関わっています。「良いお年をお迎えください」という言葉には、年内にすべきことを片付けて、すっきりと新年を迎えましょうという意味が込められています。

これは単なる挨拶ではなく、1年間の感謝を伝え、来年も良好な関係を継続したいという意思表示でもあります。

上の世代との価値観ギャップ

ここに世代間のギャップがあります。

バブル世代や団塊ジュニア世代にとって、年末の挨拶回りは当たり前の「常識」でした。カレンダーを持って取引先を回り、社内でも部署を回って挨拶をする。それが社会人としてのマナーだったのです。

一方、デジタルネイティブ世代にとっては、「通信手段が圧倒的に増えた現代で、わざわざ対面で回る必要があるのか?」という疑問が自然と生まれます。

VRなどデジタル技術を活用した企画開発を手がけるエクシヴィ社長のGOROman氏は、「インターネットの出現によって通信手段が圧倒的に増えたために、礼儀の定義が変わってきている」と指摘しています。


実際に廃止した自治体・企業も

こうした流れを受けて、実際に年末年始の式典を廃止する動きも出てきています。

豊田市の事例

2019年12月、愛知県豊田市は仕事納め式と仕事始め式を廃止すると発表しました。理由は「有給休暇取得促進のための働き方改革」です。

同様の動きは全国に広がっており、長野県や滋賀県彦根市などでも2018年〜2019年にかけて廃止されています。

愛知県大府市の事例

愛知県大府市では、コロナ禍を契機に2020年から仕事納め式を廃止。2024年からは仕事始め式も廃止し、市長のメッセージは全職員にメールで送る形に変更しました。

市長自身も「職員が一日でも休みやすい環境をつくり、働き方改革をさらに進めるため」と説明し、「私自身も1月4日に休みがとれないか、模索しています」とコメントしています。


Slackで済ませたい派 vs 対面じゃないと派

では、「Slackで一斉送信じゃダメなの?」という疑問について考えてみましょう。

Slack派の言い分

  • 効率的で時間を節約できる
  • 全員に同時に伝えられる
  • 記録が残る
  • 相手の仕事を中断させない
  • リモートワークにも対応できる

実際に、多くのビジネスマナー記事でも「部署が違うなど対面が難しいときは、メールやSlack、Teamsなどの社内チャットでの挨拶もおすすめ」と紹介されています。

対面派の言い分

一方で、対面での挨拶を重視する意見も根強くあります。

  • 顔を見て話すことで誠意が伝わる
  • 短い立ち話から思わぬ情報交換ができる
  • 人間関係の構築につながる
  • 「挨拶に行かないと無礼なやつと思われる」

ある運輸業界の45歳社員は、「虚礼廃止の通達が書面できているけど、僕はできる限り行きますね」と語っています。


結局、どうすればいいの?正解は「職場による」

残念ながら(?)、この問題に唯一の正解はありません。

判断基準となるポイント

以下の点を考慮して、自分の職場に合った対応を選びましょう。

対面での挨拶回りが望ましい場合

  • 経営層や上司が伝統を重視するタイプ
  • 日頃からコミュニケーションが対面重視の社風
  • 顔を見て話したい特定の相手がいる
  • 今年特にお世話になった人がいる

デジタルツールで済ませても問題ない場合

  • すでに社内コミュニケーションがSlack中心
  • リモートワークが一般的な職場
  • 会社として虚礼廃止の方針がある
  • 物理的に全員と会うのが難しい規模

ハイブリッドという選択肢

最もスマートな対応は、ハイブリッド方式かもしれません。

  • 直属の上司や特にお世話になった人には対面で挨拶
  • それ以外はSlackのチーム全体チャンネルで一括挨拶
  • 取引先にはメールで挨拶(最終営業日の3日前〜1週間前に送付が望ましい)

これなら効率性と誠意のバランスを取ることができます。


年末挨拶メールの一斉送信、ここだけは注意

もしメールやSlackで年末の挨拶をする場合、いくつか注意点があります。

一斉送信の落とし穴

メールを一斉送信(CC)する場合、すべての受信者にメールアドレスが見えてしまうことがあります。これは個人情報の観点から問題になる可能性があるため、BCC を使うか、個別送信を心がけましょう。

ただし、BCC での一斉送信は「どうせコピペの定型文だな」と受け取られるリスクもあります。できれば相手に合わせた一言を添えるのがベターです。

Slackでの挨拶例

皆さん、今年も1年間お世話になりました!
来年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください🎍

チームのチャンネルであれば、このようなカジュアルな投稿でも問題ありません。ただし、上司や役員には個別にDMを送るなど、相手によって使い分けることをおすすめします。


「良いお年を」の正しい使い方、知ってた?

せっかくなので、「良いお年を」の正しい使い方もおさらいしておきましょう。

使える期間

「良いお年を」は12月中旬から30日までに使うのが基本です。

実は、大晦日(31日)には使わないのが正しいとされています。

なぜかというと、「良いお年をお迎えください」には「年内にすべきことを片付けて、すっきりと新年を迎えましょう」という意味が含まれているから。大晦日はすでに新年を迎える準備が整った日という考え方があり、「まだ片付けることがあるでしょ」という意味に取られかねないのです。

もっとも、現代ではそこまで厳密に気にする人は少数派。SNSでは大晦日でも「良いお年を」が飛び交っています。ただし、目上の方や取引先には念のため注意しておきましょう。

目上の人への言い方

上司や取引先など目上の人には、「良いお年を」だけでは砕けすぎです。

「良いお年をお迎えください」と略さずに伝えるのがマナーです。

「良いお年をお過ごしください」という表現も見かけますが、これは一般的ではないので避けたほうが無難です。


これからの年末挨拶、どう変わる?

働き方改革、コロナ禍を経たリモートワークの普及、デジタルネイティブ世代の台頭——こうした変化を受けて、年末挨拶の形も確実に変わりつつあります。

変化の兆し

  • 仕事納め式・仕事始め式の廃止(自治体・企業)
  • メールやチャットでの挨拶の一般化
  • 年賀状の減少(SDGsの観点からも)
  • 取引先への訪問挨拶からメール挨拶へのシフト

でも、完全になくなることはない?

一方で、「挨拶回りは完全になくなる」とは言い切れません。

対面でのコミュニケーションには、デジタルでは伝えきれない温かみや誠意があります。年に一度の節目だからこそ、普段は話さない人と言葉を交わす機会になるという価値もあります。

大切なのは、形式的に「やらなければならない」とこなすのではなく、本当に感謝を伝えたい相手に、自分なりの方法で気持ちを伝えることではないでしょうか。


まとめ:あなたの職場は、どうですか?

仕事納めの挨拶回り、「タイパが悪い」と感じている人は少なくありません。調査でも約43%が「不要」または「あまり必要ない」と回答しています。

一方で、対面での挨拶を重視する文化も根強く残っています。どちらが正解というわけではなく、職場の雰囲気や相手との関係性によって、最適な方法は変わります。

もし「Slackで一斉送信じゃダメなの?」と思うなら、まずは周囲の様子を観察してみましょう。すでにデジタルでの挨拶が一般的になっている職場なら、無理に全員のデスクを回る必要はないかもしれません。

逆に、上司や先輩が対面での挨拶を重視しているなら、少なくともキーパーソンには直接挨拶しておくのが賢明です。


あなたの職場では、仕事納めの挨拶回り、どうしていますか?

「うちはもうSlackで済ませてる」「まだ全員のデスクを回ってる」など、ぜひコメントやSNSで教えてください。

来年こそは、もっとスマートな年末を過ごせますように。

良いお年をお迎えください!


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